お気に入りのカーディガンが、洗ったら縮んでしまったり、よれてしまったりした経験がある方は多いのではないでしょうか。たとえ新品でも、取り扱い表示を無視して適していない洗い方をしたり、他の衣類と一緒に洗濯機に入れて洗ったりすると、カーディガンは傷んでしまいます。カーディガンはボタンの装飾が付いているタイプも多く繊細なアイテムです。できるだけ丁寧に取り扱いましょう。
今回はカーディガンに適した洗い方をご紹介します。カーディガンを家で洗う場合は、ぜひ参考にしてください。

取り扱い表示と素材を見る

まずは家で洗えるものかどうかを確認しましょう。衣類の内側のタグには洗濯表示が付いているので、まずはその部分をチェックします。

手洗い表示を確認する

手洗い表示に×マークが付いていなければ家で洗濯することができます。
ただし、家で洗濯できるからといって洗濯機を使ってざぶざぶと洗うのはおすすめできません。確実に傷めないように洗うためには、やはり手洗いが一番です。

ドライマークがあるものは自宅で洗えない

取り扱い表示にドライと書かれているマークがあるものは、自宅では洗えません。そのカーディガンはクリーニング店に依頼して、プロに洗ってもらいましょう。

ドライマークの見方はわかりやすく、丸印の中に波線が入っており、その上部にドライと書かれているのがドライマークです。他にも、丸印の中にPやFが記載されていたり、丸印にバツが付いていたりするものもドライマークの一種です。PやFという記号は、クリーニング店が選択の際にどのような溶剤を使用するか判断するためのマークなので、特に気にする必要はありません。

素材を見る

洗濯表示を確認する際に、衣類の素材もチェックしておきましょう。
「アクリル」「ウール」「綿」「ポリエステル」はカーディガンによく使われている素材です。ウールは家庭洗いがNGなタイプが多いですが、アイテムによっては家庭洗いが可能な場合もあります。ウールが含まれていても、洗濯表示で家庭洗いが可能になっているのであれば、家庭洗いをしても良いでしょう。

家で洗えない可能性が高い素材は、「レーヨン」「テンセル」「シルク」「キュプラ」です。耳なじみのない言葉かもしれませんが、これらもカーディガンに使われている場合があります。この場合、洗濯表示では家庭洗いができない表示になっている可能性が高いため、クリーニング店で洗ってもらうのが良いでしょう。

カーディガンを手洗いする方法

カーディガンを手洗いする方法を紹介していきます。型崩れを起こさないよう、ポイントを押さえておきましょう。

用意するもの

まず、カーディガンが収まるくらいの大きさの容器を用意しましょう。洗濯桶などがおすすめです。
洗剤はおしゃれ着用のものを使うことで、カーディガンへのダメージが少なくなります。
また、洗い終わった時に水気を取るために、大判のバスタオルがあるといいでしょう。
平干しするためのアイテム（平干しネット・平干し台）も可能であれば用意しましょう。生地が伸びてしまったり、形が変わってしまったりするのを防ぎながら、乾かすことができ便利です。

手洗いの方法

1. カーディガンに目立つ汚れがないかを確認し、汚れがあれば部分洗い（※詳しくは下記）をする。
2. カーディガンが収まる容器（もしくは洗面台）にぬるま湯を張り、おしゃれ着用洗剤（適量）を入れ、混ぜる。
3. カーディガンのボタンを閉め、ぬるま湯に浸す。
4. 丁寧に押し洗いをする（強く揉んだり擦ったりしないように注意しながら20回程度）。
5. ぬるま湯を捨て、きれいな水に入れ替えてすすぐ。
6. カーディガンの水を軽く絞り、再度きれいな水に入れ替えて、柔軟剤を適量入れてからすすぐ。
7. すすぎを終えたら水を軽く絞り、大判のタオルで包み、優しく水気を吸い取る（脱水は洗濯機を使って30秒〜1分ほど行うことも可能）。
8.  直射日光を避け、平干しをする。

（※）部分洗いの方法
汚れている部分に直接おしゃれ着洗い用洗剤をなじませて、つまみ洗い（つまんだり放したりして）で、汚れとなじませ、汚れが浮いてきたら、水で洗い流します。

手洗いのポイント

カーディガンの生地は、水洗いをすることで表面のウロコと呼ばれるものが開きます。これを揉んだり擦ったりしてダメージを与えてしまうと、縮んで絡んでしまいます。毛羽立ちを避けるためにも、強い力を加えないようにしましょう。
また、乾燥時には、一般的なハンガーにかけてしまうと、生地が伸びたり傷んだりする原因になってしまうので、平干し専用のハンガーかネットを使うようにしましょう。

洗濯機で洗う方法

デリケートなカーディガンは手洗いがおすすめですが、洗濯表示に洗濯機で洗える表示があれば洗濯機でも洗えます。

用意するもの

洗濯機の中のダメージを軽減するために、2つに畳んだ状態のカーディガンがぴったり収まるくらいの洗濯ネットを用意しましょう。また、洗濯機で洗う際にも、おしゃれ着用洗剤は必須です。
洗濯機の場合も、平干しネットがあれば利用しましょう。

洗濯機で洗う方法

手洗いの時と同様、目立つ汚れがあれば、先に部分洗いをしておきます。特に目立つ汚れがなければ、カーディガンの汚れが気になる部分が表になるように畳んで、洗濯ネットに入れます。この時、できるだけ隙間がないようにしましょう。

次に洗濯機で「手洗いコース」または「ドライコース」を選択します。そこにおしゃれ着用洗剤を投入し、洗濯を始めます。

次に脱水の時間ですが、30秒〜1分ほどを目安にしておきましょう。長すぎるとせっかく丁寧に洗ったのに縮んだりよれたりしてしまいます。

脱水が終わったら平干しをしましょう。これは手洗いと同じ方法で、ピンチハンガーの上に乗せたり、平干し用のネットの上で干したりします。型崩れを防ぐためにも大切な作業ですので、しっかりと行っていきましょう。

まとめ

カーディガンは、体温調節やコーディネートのアクセントに活用できて便利ですが、デリケートなアイテムでもあります。家庭で洗えるのか心配な場合は、洗濯表示を確認してください。
家庭で洗えるタイプであれば、表示に従って丁寧に洗ってみましょう。
しかし、シミや気になる汚れがある場合や、「お気に入りだから失敗したくない」といった場合は、クリーニング店を利用することをおすすめします。クリーニングに任せることで、気になる汚れもきれいにしてもらえますし、型崩れや毛玉の発生も抑えることができます。

当社は豊富な実績を持っており、カーディガンのように繊細なお洋服も丁寧に仕上げております。カーディガンの洗濯にお悩みの方は、ぜひ当社にご相談ください。

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