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白い服が汚れてしまったら?汚れの種類別に対処法を紹介

白い服は清潔感があり、爽やかな印象を与えてくれます。
反面、汚れが目立ちやすく、一度汚れると通常の洗濯では落ちにくいことも白い服の特徴です。そのため、白い服を着ることを避けている人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、自宅でできる「服の汚れの落とし方」を、汚れの種類別に紹介していきます。汚れを気にせず白い服を着たい方は、ぜひ参考にしてみてください。

白い服が汚れてしまったら?汚れの種類別に対処法を紹介

汚れの種類によって対処法が異なる

衣服の汚れは、大きく3種類に分けられ、種類によって対処法が異なります。
以下、汚れの落とし方について、種類別に解説していきます。

水溶性の汚れ

水溶性とは「水に溶けやすい性質」のことで、コーヒーやジュース、果汁や汗による汚れなどが「水溶性の汚れ」に該当します。日常生活で気付かないうちに付いてしまうケースが多く、汚れが蓄積すると、繊維を固くしたり、虫害を招いたりする恐れがあります。

水溶性の汚れの落とし方

水溶性の汚れは比較的落ちやすく、場合によっては水洗いだけで落ちることもあります。そのため汚れが付いた場合は、できるだけ早く流水で洗い流してから、通常通りに洗濯をしてください。
水だけで汚れが落ちない場合は、以下の手順で汚れを落とします。

1.汚れが付いた面を下にして、服をタオルの上に置く
2.歯ブラシに食器用洗剤を付ける
3.汚れを裏側から、歯ブラシでトントンと叩く
4.ぬるま湯ですすぐ
5.汚れが落ちるまで、2~4を繰り返す

ポイントは、汚れの境目から叩いていくことです。中心から叩き始めると、汚れが広がってしまう可能性が高いので、気を付けましょう。最後は、洗濯表示に従った方法で洗えば完了です。

油性の汚れ

油性とは「油に溶けやすい性質」のことで、ボールペンやファンデーション、皮脂汚れなどが「油性の汚れ」に該当します。油性の汚れは水に溶けにくく、通常の洗濯だけでは十分に落とせないことも多いです。

油性の汚れの落とし方

油性の汚れは油に溶けやすい性質を持つため、クレンジングオイルやベンジン、液体洗剤の使用が効果的です。油性の汚れが付いてしまった場合は、洗濯前に以下の手順で汚れにアプローチすると良いでしょう。

1.乾いたタオルを折りたたんで敷く
2.汚れが付いた側を下にして、タオルの上に置く
3.歯ブラシにクレンジングオイル等を染み込ませる
4.汚れを裏側から、歯ブラシでトントンと叩く。
5.ぬるま湯ですすぐ
6.汚れが落ちるまで、3~5を繰り返す

主な手順としては、水溶性の汚れの落とし方と同じです。クレンジングオイルの代わりに、蛍光剤無配合の洗剤を使用しても良いでしょう。十分汚れを落とせたら、洗濯表示に従った方法で洗えば完了です。

不溶性汚れ

不溶性汚れは「水にも油にも溶けない性質」を持つ汚れで、墨汁や泥、すす汚れなどが該当します。服の繊維に細かい粒子が入り込んでしまうため、通常の洗濯では汚れが落ちにくく、根気強く対処していく必要があります。

不溶性汚れの落とし方

不溶性汚れを落とすには、服の繊維に入り込んだ粒子を取り除くことが大切です。代表的な不溶性汚れである「泥汚れ」を例に取ると、以下のような方法が挙げられます。
・泥汚れを乾かし、叩いて砂や泥の粒子を叩き落とす
・泡立てた石鹸を汚れた部分に付け、15分ほど放置してから洗濯する

不溶性汚れを落とすときの注意点は「水でもみ洗いしないこと」です。もみ洗いをしてしまうと、汚れの粒子がさらに繊維の中に入り込んでしまう可能性があるからです。
あくまでも「汚れの粒子を出す」ことを念頭に置きましょう。

外出先で白い服を汚してしまった際の対処法

レストランで食事中「白い服にソースをこぼしてしまった」「ワインがこぼれてシミになってしまった」という経験は、誰しも一度はあると思います。せっかくの白い服が汚れてしまったら、気分も台無しですよね。
そんなときは、以下の方法で応急処置を行いましょう。

水溶性の汚れの場合

ワインやコーヒー、しょうゆなどの水溶性の汚れの場合は、水で濡らしたハンカチなどを使用します。ハンカチで汚れた個所をつまみ、汚れを移し取ってください。その後、乾いたティッシュなどで水分を取り、自然乾燥させてください。

油性の汚れの場合

チョコレートやバター、肉の脂など、油性の汚れの場合は乾いたティッシュでつまみ、油分をできるだけ取り除きましょう。

帰宅後はできるだけ早く洗濯をする

上記の方法は、あくまでも「応急処置」です。衣服の汚れは時間が経つほどに取れにくくなるため、帰宅したらすぐに洗濯をして、汚れを落としてください。
このとき、汚れた部分に「酸素系漂白剤」や「シミ抜き用洗剤」を塗布してから洗濯をすると良いでしょう。

まとめ

白い服は汚れが目立ちやすく、きちんと洗濯をしても、汚れが取りきれずに残ってしまうことも多いです。そういった場合は、無理に自分で対処せずに、クリーニング店に任せた方がきれいになります。

当社では「美しい仕上がりや最適な状態は千差万別」という概念の元、一着一着に真意に向き合ったクリーニングを理念としています。白い服の汚れでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の一着を「最高の状態」に仕上げるための、お手伝いをさせていただきます。

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