コラム/豆知識

革手袋の手入れ方法とは?内側の汚れまできれいに落とそう!

革手袋といえば、寒い季節の必需品です。バイクに乗る人なら、一年中使う場合もあります。
ウールやアクリル製の手袋と違って、革手袋は上品でおしゃれな風合いが魅力的です。冬になると大活躍の革手袋ですが、手入れ方法が分からず一度も洗ったことがない人も多いでしょう。
そこで今回は、革手袋が汚れる原因や正しい手入れ方法、洗濯時の注意点などについて、詳しく解説します。

革手袋の手入れ方法とは?内側の汚れまできれいに落とそう!

革手袋の手入れは必要?汚れの原因とは

革手袋を付けたまま、電車やバスのつり革に触ったり、お店のドアを開けたりと、さまざまな物に触れる機会が多くありませんか?人の手がよく触れる場所、ホコリや排気ガスなど汚れが付着する場所などは、目に見えない菌がたくさん繁殖しています。何気なく革手袋で触れた場所は、想像もつかないほど汚れている可能性が高いのです。
また、革手袋の外側だけではなく内側も、手汗や手に付着した菌によって汚れています。革手袋は手入れ方法によって、ひび割れやカビなどが発生する可能性があるので、最低でも1~2ヶ月に1回はメンテナンスが必要です。

革手袋を手入れ!自宅で洗濯できる?

普段洗濯している衣類と違って、革手袋の素材はデリケートなので、洗濯方法を間違えるとボロボロに仕上がるので注意しましょう。洗濯する前に、洗濯表示で「水洗い不可マーク(水の張った洗濯桶にバツ印)」があるときは、自宅で洗濯ができません。また水洗いマークのある革手袋でも、基本は手洗いがおすすめです。

革手袋の手入れを洗濯機でする方法

革手袋を洗濯機で手入れする方法は、次の手順を参考にしてください。

1.洗濯桶にぬるま湯を入れる(洗濯表示の指定温度)
2.おしゃれ着用、またはレザー専用洗剤を入れ混ぜる
3.革手袋を押し洗いする(水が汚れたら取り替える)
4.汚れが落ちたら、きれいなぬるま湯ですすぐ(水が汚れたら取り替える)
5.タオルで革手袋を挟み水気を取る
6.風通りのいい日陰で陰干し

素材が天然皮革やスエードなどの場合は、水洗いすると手袋が固くなったりひび割れたりする可能性があります。自宅で洗濯するときは、万が一も考えて手入れをしましょう。

革手袋の手入れ方法に注意!

革手袋は他の衣類と違って、手入れ方法が難しいアイテムの一つです。型崩れや変色などを防ぐため、一度も洗わず使い続ける人もいますが、汚れた状態を放置すると取り返しのつかないことになるので、適度な手入れが必要です。革手袋の手入れをするとき、どんなことに気をつけるべきか、チェックしておきましょう。

革手袋の手入れは内側も忘れずに!

革手袋の汚れは外側ばかり目立ちますが、実は内側の方が汚れている可能性が高いです。革手袋を洗うときは、内側にも水が循環するようにして、何度か押し洗いしましょう。また、汚れているか気になるときは、手袋をひっくり返して濡れたタオルで拭き取るのもポイントです。
ただし、革手袋はひっくり返すことで、生地ダメージを受けてしまうため、ひび割れが起こる可能性もあります。内側の手入れときは、十分に注意して対応しましょう。

革手袋の手入れはクリームで劣化防止

革手袋の手入れをした後は、必ず革専用クリームで保湿しましょう。
革は私たちの皮膚と同じく、気温や湿度などの環境によって乾燥します。肌をスキンケアして潤いを保つように、革手袋のクリームで保湿しなくてはいけません。保湿ケアは水洗いしたときだけではなく、1~2ヶ月に1回を目安にメンテナンスすることをおすすめします。

カビが生えたときは早めに対処

革手袋は、皮脂や汗、ホコリなどの付着率が高いため、カビが発生しやすいアイテムです。
カビは、気温や湿度、酸素などの環境が整うと一気に広がってしまうので、見つけたときは早期対処が必要です。部分的なカビなら、乾いた柔らかい布で拭き取り、水で濡らした布で汚れを落とします。縫い目部分などにカビが生えているときは、革専用ブラシや毛先の柔らかい歯ブラシを使って、カビ菌を落としましょう。
除菌剤を振りかけるとシミができやすいので、使用するときは目立たない場所へ一度試してから全体的に使ってください。

革手袋は湿気に気をつけて保管

革手袋を使うシーズンが終わった後は、保管方法にも注意が必要です。正しい手入れ方法で汚れを落とした後、革手袋や不織布や紙袋などで汚れの付着を防ぎます。一緒に除湿剤や乾燥剤などを入れておくと、カビや黒ずみの発生を防ぎますよ。保管場所は、できるだけ風通しが良い日陰がベストです。

革手袋の手入れがしたいけど洗濯できないときは?

革手袋の素材によっては、水洗いできない製品もあります。水洗いできないときは、乾いたタオルで汚れを落とす方法しか、自宅でできる手入れ方法はありません。

しかし、汚れを放置しておくと、カビや黒ずみが発生するため、水洗いできない革手袋はクリーニング店へお願いした方が良いでしょう。クリーニング店では、水を使わず洗うドライクリーニングや、知識と技術力が必要なウェットクリーニングなど、特殊な方法で手入れをします。革手袋の内側の汚れもしっかり落としてくれるので、臭いやシミなどの気になる部分もスッキリ解消できますよ。

まとめ|革手袋の手入れは正しい方法でしよう

革手袋の手入れは、洗濯表示で「水洗いマーク」があれば、自宅でも洗えます。ただし、水洗い方法や干し方、保管方法によって色落ちやカビなどのトラブルが起こる可能性があります。
特に、本革アイテムはお手入れが難しい素材なので、トラブルを避けるためにも高級アイテムを手掛けるクリーニング店へ依頼することをおすすめします。

ルタクトのレザークリーニングについてはこちら