コラム/豆知識
ドライセキユ系とは？自宅で洗濯する方法や注意点を紹介
2021.11.19
普段、自宅で洗濯するとき「洗濯表示」をチェックしますか？
コットン100％のシャツであれば、気にせず洗濯機で洗いますが、セーターや制服といった衣類は洗っても大丈夫か気になりますよね。洗濯できるか分からない衣類は、「ドライセキユ系」マークが付いているケースが多く、ドライコースなら問題なく洗えると思う人も多いでしょう。
しかし、ドライセキユ系マークがある衣類を洗うときは、他の洗濯表示もチェックしなくてはいけません。間違った洗い方をすると、衣類ダメージを引き起こす可能性が高いので要注意です。
今回は、ドライセキユ系マークの意味や自宅での洗い方、注意点について詳しく解説します。
「ドライセキユ系」洗濯表示の意味とは？
ドライセキユ系の洗濯表示は、平成28年12月1から新しいマークに変わりました。
・【旧】○の中に「ドライ/セキユ系」と表示
・【新】○の中に「P」または「F」と表示
洗濯表示は、「ドライクリーニング可能。溶剤はパークロロエチレン（洗濯表示「P」）や石油系（洗濯表示「P/F」）を使用」という意味です。基本的にドライセキユ系のマークは、自宅ではなく、石油系溶剤を使うクリーニング業者に向けた表示です。
ドライクリーニングNGのマーク
洗濯するとき、注意して欲しいのがドライクリーニング不可の洗濯マークです。
【旧】「ドライ」と書かれた◯にバツ印がある
【新】◯にバツ印がある
2つの洗濯表示は、ドライクリーニングできません。クリーニング店でのドライクリーニングは、水ではなく専用洗剤で洗うのですが、家庭用洗濯機にも「ドライコース」があります。
ドライコースは、通常よりも弱い水流で洗剤を使って汚れを落とします。ドライセキユ系の洗濯表示は、ドライマークよりもデリケートな衣類に描かれているため、洗い方には十分注意しなくてはいけません。
ドライセキユ系があれば自宅で洗濯できる？
ドライセキユ系マークがあっても、洗濯機や洗濯桶の中に水を張った「洗濯マーク」や、水の張った洗濯桶の中へ手を入れている「手洗いマーク」があれば、家庭でも洗えます。
洗濯表示を見ると、60や30などの数字が書かれていますが、これは水温の限度を示しています。また、洗濯桶の下に線が描かれているのは、洗濯機で洗うときの弱さを示すマークです。線が1本なら通常よりも弱く、線が2本なら更に弱く洗濯機で洗うという意味です。洗濯マークや手洗いマークにバツ印が付いている場合、水洗いは禁止なので、家庭での洗濯はできないと判断しましょう。
ドライセキユ系を自宅で洗濯するポイント
自宅でドライセキユ系の衣類を洗うときは、必ず洗濯ネットに入れてください。洗濯ネットに入れずに洗ってしまうと、生地がダメージを受けて毛羽立ちや毛玉などを目立たせます。また、衣類は裏返してネットに入れるのではなく、汚れの目立つ側を表にするのが基本です。特に汚れの目立たない衣類は、摩擦から守るために裏返して洗濯ネットへ入れた方が、生地ダメージを受けにくいです。
【自宅でドライセキユ系を洗濯する手順】
１．おしゃれ着用洗濯洗剤と柔軟剤を入れる
２．「ドライコース（手洗い/おしゃれ着コース）」を選ぶ
３．風通しの良い日陰で平干しをする
洗濯機によって、ドライセキユ系に適したコースが違います。簡易的な洗濯機でない限り、ドライマークに適したコースがあるので、必ず選んでください。
通常コースで洗ってしまうと、強い水流と脱水でドライセキユ系の衣類がボロボロになる可能性があります。
家庭でドライセキユ系を洗濯する注意ポイント
ドライセキユ系の衣類でも、洗濯表示によっては家庭でも洗えます。ドライコースを活用することで簡単に洗えますが、洗うときはいくつか注意すべきポイントがあります。
ドライコースは汚れを落とす力が弱い
ドライクリーニングは、水ではなかなか落ちない口紅やファンデーションなどの油溶性の汚れに向いた洗濯方法です。ドライコースを利用することで洗えますが、通常コースよりも洗う力が弱く、クリーニング店と違って専用洗剤を使わないため、汚れ残りが目立つ可能性が高いです。しっかり汚れを落としたいのであれば、洗濯前に汚れの目立つ部分だけ洗剤を塗布してつけ置きしておくのがおすすめです。ゴシゴシ擦ることで汚れを落とせますが、ドライセキユ系の衣類はダメージに弱いためおすすめしません。
洗濯方法によって衣類の縮みや変色する
洗濯するときは、ドライセキユ系マークだけではなく、洗濯機や手洗いマークの洗い方にも気をつけなくてはいけません。間違った方法で洗ってしまうと、お気に入りの衣類が縮んだり変色したりとダメージを受けます。
自宅でドライセキユ系の衣類を洗うには、「水洗いできるもの」のみです。水洗い不可の衣類やお気に入りの衣類でダメージが心配なときは、家庭ではなくクリーニング店へ出した方が良いでしょう。
まとめ｜ドライセキユ系はクリーニング店が安心！
衣類の洗濯表示に「ドライセキユ系」マークがある場合、洗い方に注意が必要です。水洗い可能なら自宅でも洗えますが、不可だった場合は家庭での対応はできません。また、洗い方一つで大切な衣類がボロボロになる可能性もあるため、ドライセキユ系のアイテムは、プロのクリーニング店へ任せる方が安心です。
ドライセキユ系の衣類で困ったときは、ルタクトにご相談ください。