レザークリーニング事例集

[アルマーニ エクスチェンジ]スタッズ付フェイクレザーミニスカートの染み抜きクリーニング

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レザークリーニング

スタッズ付フェイクレザーミニスカートについて

ARMANI EXCHANGE アルマーニ エクスチェンジのこちらのミニスカートは、プリーツの入った2ウェイのもの。前面はスカート、背面ははショートパンツのようになっている全体がラム革のように柔らかい素材のフェイクレザー(合成皮革)です。縁取るように飾られたスタッズ部分もポイント。今回のご依頼は最近多くなってきている除菌用のアルコールが飛び、革の表面に染みが出来てしまったのでどうにかして欲しいというものでした。

 

除菌アルコールが付いてしまった際の染み抜きについて

今回のレザースカートはフェイクレザー(合成皮革)。除菌アルコールはまさにその名の通り『アルコール』なので、フェイクレザーの表面のコーティングを溶かしてしまう力があります。まさに今回は飛び散ったアルコールで表面が溶け、白く染みのようになってしまっておりました。この溶けた部分を修正する特殊染み抜きで対応。今回は色補正で上から被せるのではなく、失われた部分を補正することでフェイクレザー全体の風合いを損なうことなくケアすることが出来ました。

 

除菌アルコール染み抜きのポイント

最近相談が増えてきている除菌アルコールによる染み。今回のようなフェイクレザー(合成皮革)の場合は、コーティングが溶け色が抜け落ちてしまいますが、本革の場合はコーティングのみならず、革そのものにアルコールが染み込み色が落ちます。これは私たちの肌と同じ。アルコールを塗った時に一瞬ひやっとしますよね?これはアルコールが空気に触れ気化する際に、肌の中に含まれる水分と脂分も一緒に気化してしまってるから。この時にうまれる気化熱で私たちの肌は冷たく感じるんです。

本革にアルコールが付着してしまった場合、革そのものにアルコール染み込んでしまい、そのアルコール革に含まれる染料や脂分と一緒に気化してしまいます。だから白く色が抜けたようになるのです。ルタクトでは、フェイクレザー(合皮)の場合も、本革の場合も状態を見極め補正、そして必要に応じて色の補色のケアも行っております。アルコールが付いてしまい染みになってしまった革製品も諦めずに一度ご相談ください。

 

アルコール除菌に関しての補足

なお液状のものであれば表面ですぐ揮発するためお手入れは最小限で済むことがほとんどですが、ジェル状ゲル状のものは滞在時間が長く革の内側まで入り込み、組織体自体を破壊してしまいます。こうなると革自体がぶよぶよになり、直すのが難しくなってしまいますので、万が一付着してしまった際にはなるべく早く拭き取ってください。

 

 

【クリーニング情報】

ブランド:ARMANI EXCHANGE / アルマーニ・エクスチェンジ
品名:FAUX LEATHER MINISKIRT WITH INSERT AND STUDS / スタッズ付フェイクレザーミニスカート
商品番号:6GYS42-YNQQZ-1200
種類:レザースカート
ケア内容:特殊染み抜き(除菌アルコール付着による染みの対応)
素材:ポリエステル100% (表面 ポリウレタン100%)
ポイント:ポリウレタンにコーティングが施されたフェイクレザー
難易度:★★★☆☆

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