ウェットクリーニング事例集

[モンクレール ジーニアス]”3Dスパイク”ダウンジャケットのクリーニング

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ウェットクリーニング

モンクレール ジーニアスのダウンジャケットついて

モンクレール ジーニアスはモンクレールが2018年に新たにスタートしたコラボブランド。毎回様々なデザイナーとコラボレーション企画としてコレクションを発表するウィットに富んだブランドです。今回のとげとげのダウンはそのコレクションの中でも2020年にJWアンダーソンをコラボした立体的な“3Dスパイク”が印象的なショートダウンです。表面全体に散りばめられたこのスパイク部分が今回のポイント。中の詰物はダウンとグースフェザーのため今回は全て手洗いでのウェットクリーニングにてクリーニングを行いました。

 

モンクレール ジーニアス ダウンジャケットのクリーニングの流れ

保温性の高いダウンコート。中に着る服装が薄着になることが多いため冬のお召し物といっても前処理が必須。首回りや袖口を皮脂汚れ専用の洗剤で落としてから全ての工程は始まります。その後全体は完全手作業の漬け込み&押し洗いのウェットクリーニング。詰物が自然素材のダウンとフェザーのため、羽に優しい弱酸性を使用します。この洗剤は消臭効果もありダウンコートのアフターケアにも。その後自然乾燥を行いほぼ乾いた状態で、押し込まれた羽を広げるために短時間のみタンブラー乾燥をかけます。こうすることで、しっかりと羽の内側に空気が入り、ふわふわの状態に。最後にスチームアイロンで残った小じわを伸ばしながら形を整えて仕上げました。

 

3Dスパイク ダウンジャケットのクリーニングのポイント

今回ポイントだったスパイクのとげとげ部分は手作業のクリーニングといえどしわになりやすいため、一つ一つ丁寧にアイロンで形を元に戻していきました。詰物のが自然素材のダウンとフェザーのため、こちらもポリエステルは違い繊細なお手入れが必要。柔らかく洗いあげ、しっかりと空気を含ませ膨らませ気持ちの良い着心地に仕上げました。表面はポリエステルのため、+のイオンを持つ柔軟剤をほんの少しだけ使用することで、冬の悩みの一つのなる「静電気」対策に。

 

 

【クリーニング情報】

ブランド:MONCLER GENIUS / モンクレール ジーニアス
品名:Jw Anderson Hatfield Hooded Spiked Quilted Shell Down Jacket – Black / JWアンダーソン ハットフィールド フード付きダウン
種類:ダウンジャケット
ケア内容:手洗いウェットクリーニング
素材:ナイロン100%  詰物 ダウン90%, グースフェザー10%
ポイント:全体に散りばめられた3Dのスパイク部分
難易度:★★★★☆

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